「復興支援音楽祭 歌の絆プロジェクト2017」福島県郡山市で開催

企業CSR活動紹介

2017/04/14

福島県郡山市で「第4回復興支援音楽祭」

音楽の力で東日本大震災の被災地の復興を後押しすることを願い、朝日新聞社が三菱商事とともに2014年から毎年、開催してきたイベントだ。
盛岡市で開催した昨年に続き、今年もバイオリニストの葉加瀬太郎さん、ピアニストの西村由紀江さん、チェリストの柏木広樹さんが出演した。
そして地元の県立郡山東高、安積高の合唱部員もステージに立ち、ジョイントコンサートの形式で来場者に楽しませた。
福島放送も主催者として、イベントの開催に尽力した。
【参加高校】 
福島県立郡山東高等学校  女性28名 男性11名
福島県立安積高等学校    女性6名 男性6名
計51名

世界的に有名なヴァイオリニストの葉加瀬太郎さん、ピアニストの西村由紀江さん、チェリストの柏木広樹さんが、3月29日(水)、郡山市民文化センター(福島県郡山市)にて行われた、「復興支援音楽祭 歌の絆プロジェクト2017」に出演。3人は昨年に引き続き歌のチカラで被災地を応援すべく、素晴らしい音楽でステージを盛り上げた。

【福島県立郡山東高等学校 生徒39名】【福島県立安積高等学校 生徒12名】の福島県内の高校生総勢51名が参加、2校合同で3曲、各校1曲ずつの合計5曲を披露した。

曲の説明も交えながら復興への思いを歌に乗せて、気持ちの込もった素敵な歌声を届けた。演奏後は各校の代表者が今日のステージを振り返り、郡山東高等学校合唱部部長の熊田彩加(くまだ・あやか)さんは、歌詞を大切に、福島が地元である私たちだからこそ歌に乗せて伝えられるものがあるはずという気持ちで歌ったと話し、安積高等学校合唱部部長の笛木アレン(ふえき・あれん)さんは、とても緊張したが歌っている途中はすごく楽しくて、音楽は人と人とを繋ぐ素晴らしいものだと改めた感じることができたし、より多くの人に音楽の素晴らしさが伝われば良いなという気持ちで臨んだと語った。

また当日会場で合唱を聴いていた昨年の復興支援音楽祭に出演したお二人、岩手県の盛岡第四高等学校の安藤里彩(あんどう・りさ)さんと釜石高等学校の太田圭香(おおた・よしか)さんもステージに登壇。安藤さんは、自身が応募したという「ひまわり」の歌詞アイデアに関して、震災で全てなくなってしまっても自分の心の中にある大切なものや馴染みの風景はずっと大切にしたいという思いを込めたと話し、太田さんは、年に3回釜石で開いているというコンサートを、歌で釜石の皆さんを笑顔にしたいという思いからこれからも続けていきたいと話した。

高校生らによる心温まるステージの後は、葉加瀬さん、西村さん、柏木さんらアーティストによるステージへ。

ステージでは、「エトピリカ」や「情熱大陸」などの葉加瀬さんの代表曲をはじめ、西村さんの思い入れのある曲「朝日のあたる家」など合計5曲を披露。葉加瀬さんの代表曲ともいえる「情熱大陸」では、観客が席から立ち上がり手拍子が起こるほどの盛り上がりをみせ、言葉はなくとも気持ちの込もった演奏に会場は感動の渦に包まれた。

会場からの熱烈なアンコールの後、葉加瀬さんらによる呼び込みで大きな拍手と共に高校生らがステージに再び登場し、3人のアーティストと高校生による共演ステージが実現した。共演1曲目は「見上げてごらん夜の星を」、2曲目は「ひまわり」。今日披露された「ひまわり」は、岩手、宮城、福島の3県出身か在住の小中高校生から寄せられたアイデアをもとに数多くのヒット曲を手掛ける作詞家の松井五郎さんが歌詞をつけたもので、今日が初披露となった。葉加瀬さんはこの曲について、「ひまわり」は震災時のNHK連続テレビ小説「てっぱん」のテーマ曲で、被災地の皆さんの思いも受け取った上で自身にとって特別な思い入れがある曲、合唱曲となった「ひまわり」も皆さんに末永く可愛がってもらえたらと話した。

今回の音楽祭最後の曲となったこの「ひまわり」のステージは、さまざまな人の思いと共に会場が一つになり、被災地復興に向けた強い希望や思いが確かに感じられたフィナーレにふさわしい感動的なものとなった。

「復興支援音楽祭 歌の絆プロジェクト」とは

歌のチカラで被災地を支援する「復興支援音楽祭 歌の絆プロジェクト」は、震災から3年となる2014年より、三菱商事と朝日新聞が中心となり取り組んできた復興支援活動。1回目となる2014年は宮城県仙台の地で東北の復興を祈り、2回目となる2015年は福島県郡山市で福島の伝統民族芸能・踊りのグループと 「お祭り」をテーマに復興への願いを込めて歌い踊った。3回目となる2016年は岩手県盛岡市で、葉加瀬さん、西村さん、柏木さんが岩手県内の高校の音楽部員と共演、そして4回目となる今回は福島県郡山市で、昨年に引き続き、葉加瀬さん、西村さん、柏木さんが現地の高校の合唱部員と共演し、福島県の高校生たちの合唱と、葉加瀬さん、西村さん、柏木さんの演奏で歌の希望を子供たちの未来に繋げた。

当日は以下のように進められた

・主催者挨拶
三菱商事株式会社 常務執行役員 村越 晃(ムラコシアキラ)
・各校合唱
福島県立郡山東高等学校・福島県立安積高等学校  合唱団

1.夜明けから日暮れまで
作詩  和合亮一  作曲 信長貴富
指揮  横山裕理
ピアノ 志田智子

★2.花は咲く                   作詞  岩井俊二  作曲 菅野よう子
★合唱 福島県立安積高等学校
指揮  鈴木敦
ピアノ 志田智子
ヴァイオリン 柳澤良音(福島県立安積高等学校)

★3.ありがとう                      作詞・作曲  水野良樹  編曲 信長貴富
★合唱 福島県立郡山東高等学校
指揮  横山裕理

4. こころよ うたえ              作詩  一倉宏 作曲 信長貴富
指揮  鈴木敦

5. くちびるに歌を           作詩  ツェーザー・フライシュレン
訳・作曲 信長貴富
指揮  鈴木敦
ピアノ 志田智子

・ヴァイオリン・ピアノ・チェロ 演奏
葉加瀬太郎(ヴァイオリン)・西村由紀江(ピアノ)・柏木広樹(チェロ)
1. エトピリカ
2. あの日の約束
3. 朝日のあたる家
4. リベルタンゴ
5. 情熱大陸

・共演
参加学校・葉加瀬太郎・西村由紀江・柏木広樹共演
1. 見上げてごらん夜の星を
2. ひまわり

・司会挨拶