【レポート】支援者さま限定講演会を開催しました

このたび、マンスリーサポーターなどの日頃から私たちの活動を温かく支えてくださっている皆さまをお招きし、「支援者さま限定講演会」を開催いたしました。
本講演会は、皆さまに感謝の気持ちをお伝えするとともに、支援のその先にどのような変化が生まれているのかを、より深く共有する場にしたいという想いから企画しました。
当日はまず、コンパスナビが2024年度に取り組んできた活動の報告をさせていただきました。
支援の現場で実際にどのような課題と向き合い、そして何を行ってきたのか――数字や事例とともに、具体的な内容をご紹介しました。
その後のトークセッションでは、児童養護施設でこどもたちと向き合う職員の方や、長年福祉現場で尽力され、現在は若者支援にも取り組む方をゲストとしてお迎えし、現場を知る立場だからこそ見えるリアルなお話を伺うことができました。
社会的養護を必要とする若者たちが直面する課題は、実に多岐にわたります。
家庭という基盤のない中で進学や就職を考えなければならない現実、信頼できる大人に出会うことの難しさ、自立を強いられる年齢の早さなど、私たちが普通に暮らしているだけでは見えにくい現状が、登壇者の皆さまの言葉から次々と浮かび上がりました。
こうしたお話を伺う中で、私たちは改めて「支援の持つ力」と「寄り添う姿勢の大切さ」に気づかされました。
目の前の若者にとって、必要なのは大きな支援だけではなく、「自分の存在を信じてくれる誰かがいる」という実感です。
そして、それを形にしていくためには、継続的な関わりと、支援者同士のつながりが不可欠であることも強く感じました。
また、支援の成果というのは、数字や短期的な成果だけでは測れないものです。
一人ひとりの変化はとてもゆるやかで、時に立ち止まることもあります。
それでも、支えがあれば再び歩き出せる――その事実こそが、私たちの活動を続ける原動力です。
今回の講演会を通じて、私たちは、支援者の皆さまが届けてくださっている応援が、若者たちの未来を確実に照らしているということを、より強く実感することができました。
同時に、私たち自身がどれほど多くの支えの中で活動できているのかということにも、あらためて気づくことのできた機会となりました。
今後も、社会的養護を必要とする若者たちの「REスタート」を後押しし、より多くの方にこの現状を伝えていくことを使命に、活動を続けてまいります。
皆さまのあたたかいご支援が、確かな変化を生み出しています。
これからも、共に歩んでいただけましたら幸いです。