コンパスナビとは

一般社団法人コンパスナビ 代表理事ご挨拶

若者の居場所「クローバーハウス」にて

このたび、一般社団法人コンパスナビの代表理事に就任いたしましたブローハン聡です。
私たちの活動は、2015年児童養護施設を巣立つ子どもたちへの運転免許助成からスタートしました。社会的養護から社会に巣立つ際に、強力な身分証明書となり、職業選択の幅を広げることのできる自動車運転免許を埼玉県内の児童養護施設等を巣立つ18歳29名にプレゼントした企業CSR活動がコンパスナビの淵源となっております。
創設者皆川充前代表の精神をしっかりと受け継いでまいりたいと思います。

コンパスナビは、実の親を頼れず社会的養護のもとで育った若者たちが社会に巣立つ際に支援を行い、道に迷ったときの「コンパス」として存在してきました。前代表が掲げた「公平なスタートラインに立てるように」という理念は、今後も変わらず私たちの活動の中心に据えてまいります。

私自身、これまでの経験を通じて、社会的養護を受けた若者たちが直面する課題や困難を身近に感じてきました。コンパスナビの活動は、児童養護施設や里親のもとを巣立つ若者、家庭に居場所がなく生きづらさを抱える若者、刑務所から出所し自立更生が必要な若者など、幅広い支援対象者に手を差し伸べています。彼らが自立に向けて歩みを進められるよう、住居支援、就労支援、生活自立支援、心の拠り所となる居場所づくりに尽力しています。

現在、コンパスナビは埼玉県福祉部こども安全課から児童養護施設退所者等アフターケア事業を受託し、就労・住まい・生活支援・居場所事業クローバーハウスを運営し、自主事業として運転免許取得助成、各種支援プログラムを実施しています。併せて、法務省の認可を受けた皆登会が運営する「埼玉県女子自立更生センター」を帰住先として提供し再犯防止のためのプログラムの実施や、男女を問わず就労支援を行い、つまずいた若者たちに新たな道筋を示しています。

昨今、若者を取り巻く環境はますます複雑化していく中ですが私たちの役割は変わりません。困難に直面する若者に寄り添い、共に成長し、自信を持って次の一歩を踏み出せるようサポートすることです。

今後も皆様と手を携え、社会全体で温かく若者を支える文化を築いていけるよう尽力してまいります。どうぞ引き続き、コンパスナビの活動へのご支援とご協力をお願い申し上げます。

 

一般社団法人コンパスナビ
代表理事 ブローハン聡