wacca(わっか)プロジェクト

クローバーハウス

2019/03/07

wacca(わっか)ってなに?

社会的養護下にいた若者たち(ユース)が社会に出たのち、現在施設等の中で暮らす児童たちに先輩として寄り添い時には助言し、その児童が将来社会に出たときに、今度は児童の先輩としてこの活動に加わる、こうした支援のサイクルのことを私たちは「wacca(わっか)」と呼んでいます。

ユースと施設で生活をしている児童とのつながりを実現する活動、それが「waccaプロジェクト」です。waccaプロジェクトの目的は社会に出た後もつながる孤立を防ぐことにあります。施設にいたときに先輩と話した児童が施設や里親さんから巣立ち社会に出るときに、このwaccaユースの仲間に入ることで新しい仲間や先輩がいる世界に一歩踏み出せるのではないかと考えています。

社会的養護下から社会に巣立ったとき多くの若者が「孤立感を感じた」という話を聞きます。

「助けて欲しいと思ったけど、どこに言えばいいのか分からない」
「夜、一人でいるのが怖い」
「誰かと話したいけれど、話せる人がいない」
「仕事と学校の両立は難しい」
「仕事を辞めちゃったんだけど、誰に相談すればいい?」

こういった悩みや疑問があるときにすぐ相談できたり、話ができる環境がwaccaにとって大事なポイントになります。LINEを通じて、時にはユースで集まってミーティングをしたり、食事会を開いたりしてお互いがしっかりとつながる関係を構築していきます。

このwacca活動を通じて、社会に出てからも孤立感にさいなまれることなく、若者たちが相互に支えあい、社会に力強く巣立っていくことを望みます。

具体的なwaccaの活動とは

よしもとお笑いコミュニケーション講座

スーパー家政婦の簡単クッキング

アサーティブトレーニング・アンガーマネージメント(講師の岸田先生)

合同企業説明会

コンパスナビが受託している、埼玉県のアフターケア事業である「未来へのスタート応援事業」のプログラムの中で、施設に訪問したり公民館などを借りたりして行う各種セミナーや料理教室にユースが参加し、児童や施設職員さんと直接お話をしたり、一緒に料理を作ったりしています。

プログラム例
○よしもとお笑いコミュニケーション講座
○スーパー家政婦による簡単クッキング
○アサーティブトレーニング
○アンガーマネージメント
○合同企業説明会や講演会などのスタッフ参加

活動の特長として、無償のボランティアではなく、交通費とアルバイト代をお支払いしています。(※場合による)

理由としては、ユースがこうした活動を重ねることで、社会的養護の世界が変わっていくことを信じているからです。ユースの活動を後押しすることが社会の役割だと考え、コンパスナビではユースに資金的な負担がなく前に進んでいくように、今後もしっかりと支え続けていきます。

今の活動は、埼玉県「未来へのスタート応援事業」のプログラムに参加していることもあり、主に埼玉県や都内での活動が中心となります。埼玉県でしっかりと自治体も巻き込み実績を重ねることでまず「埼玉モデル」を構築し、その後に全国にその形が発信できるように頑張っていきたいと考えています。

waccaに登録しよう!

登録といっても、waccaユースLINE@に参加するだけ。いろいろな連絡が、waccaユースLINE@を通じてスマートホンに届きます。

社会的養護を経験した人ならば、誰でも参加できます。いま登録したら、500円相当のラインクーポンがもらえるよ!

こちらの記事も読んでみよう!渋谷で起きた事件を受けて