吉本興業とコラボ!児童養護施設で、お笑いワークショップを開催
コンパスナビニュース
2017/08/07
お笑いコンビ「オオカミ少年」による「よしもと流コミュニケーション講座」を開催しました
コミュニケーション能力を高めるにはお笑いが一番!?
東京都調布市の児童養護施設において、コンパスナビと吉本興業がコラボレーションしてお笑いワークショップを開催しました。会場は子どもたちの笑い声で一杯になりました。
コミュニケーション能力を高めるにはお笑いが一番!?
6月26日、東京都調布市のとある児童養護施設において、コンパスナビと吉本興業がコラボレーションしてお笑いワークショップを開催しました。講師は、よしもとクリエイティブ・エージェンシーに所属するお笑いコンビ「オオカミ少年」。自らのヒッチハイク経験やお笑い界での体験を通じて獲得した「世渡り力」を広めるため、小学生~高校生、新社会人向けに「よしもと流コミュニケーション講座」を開催しており、児童養護施設での開催は今回が初めて。最高のコミュニケーション術であるお笑いのコツを児童に伝えました。
長椅子が並べられた施設内の会場(集会場)に集まったのは、小学1年生から高校3年生までの約30名。「お笑い芸人が来る」。迎える子どもたちの期待が、開始5分前には「どんな芸人?」「まだ?」などとじゃれあうように言い合う甲高い声が控室まで聞こえてきました。
「バケェ〜ション♪ハイテンション〜♪ボク、清水バージョン♫ ハッ」
清水バージョンさん(左)とかがくと森田くん。
19:15 オオカミ少年の片岡正徳さんと浜口裕章さん、後輩の清水バージョンさんとかがくと森田くん。の4名が登場すると、子どもたちはいっせいに4人の周りに群がり、ハイタッチ。ゆるキャラのように優し気な顔と体型をした清水バージョンさんのお腹を触わって笑顔を見せるのは、小学校低学年の子どもたち。ひと騒ぎが終ったところで、進行役の片岡さんが4人の自己紹介をスタートさせました。
まずはオオカミ少年が、子どもたちも良く知っているハリセンボンやゴールデンボンバーの鬼龍院翔と同期であると言うと、子どもたちの関心が高まります。後輩の清水さんが、持ちネタ「バケェ〜ション♪ハイテンション〜♪ボク、清水バージョン♫ ハッ」で自己紹介。一瞬、間が空いた後に微妙な笑い。ところがこの後、何かというと「バケェ〜ション♪~」の合唱が始まり、盛り上げ役になっていきました。最後に出てきた「森田くん。」は、見た目が「三四郎」の小宮に似ているという声を受けて、まねて見せたのですが撃沈。それがまた、子どもたちに大いに受けた様子です。
コミュニケーション力とは、聞く技術、リアクションの技術でもある!
オオカミ少年の片岡さん
「芸人は、恥ずかしいことをやっているけど、人生をかけてやっています。みんなが笑ってくれるから頑張れる。みんなが笑ってくれると、どんどん面白いことをしたいと思うので、リアクションのときには手をたたいて笑ってみようよ」
と、場を進める片岡さんがコミュニケーション講座に取り組み始めたのは、自身の経験則に基づいたコミュニケーション力向上技術を学術的に実証するためでもあるとか。本番前にはこんなことを話してくれました。
「コミュニケーション力というのは、しゃべることだけではないと思います。うなづいたり、『そうなんだ』と手をたたいて笑ったりすると、相手がしゃべりやすくなります。聞く技術、リアクションの技術なんです。今日は理詰めではなく、声を出したり体を動かしたりして、リアクションの練習ができたらと思います。
それともう一つ。みんな何か一つ自分の得意なもの、好きなことがあると思います。それがあればコミュニケーションが生まれてきます。しかもそれは、日々の生活にあるということを伝えたいですね」
リアクション練習の成果? モノマネお笑い倶楽部の初舞台は大受け!
マジックを披露する清水バージョンさん
「今から清水バージョンがマジックやります。大したことないけどリアクション取ってあげてね」ということで、簡単なマジックを披露する清水さん。その後も東工大出身の森田くん。による漫画雑誌を使った摩擦による綱引き。漫画家としてデビュー実績を持ち、東京タワーなどで似顔絵を描いている浜口さんの似顔絵描きと、各自の特技を生かして子どもたちを巻き込んでいきます。「これやってみたい人。大きな声で返事して」に、ほとんどの子どもたちが全力で返事し、場内の一体感は高まる一方です。
クライマックスは、入所する希望者によってこの春に結成されたばかりのモノマネお笑い倶楽部の出し物。
「将来お笑い芸人になりたい」と言いだした二人の少年と、その想いに共感した3人の職員がコンビ芸やコントに挑戦。仲間の初舞台に、この日身に付けたリアクション力を大いに発揮して、大盛り上がりとなりました。
「スポーツ選手の講演会などもありましたが、今日ほど楽しかったことはないですね」(高校1年男子)
「何か一つ特技を持っていればいい、というのはステキです」(高校2年女子)
「子どもたちを巻き込む力がすごい。みんなが楽しそうでこんなにテンションが高いことは初めて」(新人女子職員)
雑誌同士の綱引きの実験をするかがくと森田くん。
似顔絵を披露するオオカミ少年の浜口さん
芸人さんも子どもたちもハイテンション! 初の「お笑いワークショップ」は大成功!
職員とお笑いになりたい児童との競演!
楽しい時間も終わりに近づき、子どもたちから「お笑い芸人になるにはどうすればいいの」という質問が。
「吉本NSCに入れば誰でもなれるけど、半分以上が1年で辞めます。ボクたちのときは600人入って卒業時には16人しかいなかった。つらいことも多いけど、お笑い芸人は、つらいことも笑いに変えていくというのが、楽しいのかな。自分の場合は人生そのものだと思っているから、夢を追いかけるというのはステキなことだと思います。本気で芸人を目指しているのなら連絡してきてよ。一緒にご飯食べよう」
と答えた片岡さん。
「みなさんを見て、もっと面白いことをしてどんどんテレビに出たいと思いました。そんなボクらの姿を見て、みんなも頑張っていこうとか、あの時来てくれた奴らが頑張っているなあ、と思ってもらえたらうれしいです。今日は僕たちもみんなに元気をもらいました。ボクらもみなさんを応援します。みなさんもボクらの応援お願いします。ありがとうございました」
児童養護施設での初の「お笑いワークショップ」は、子どもたちの大きな財産になっただけではなく、出演した4人の芸人さんたちの心にも熱い思いを残したようです。
プロの芸に直接触れて体験!
途中から子どもたちと芸人さんたちが一緒になって、大騒ぎ!